今日の箇所もイエス様引き続きファリサイ派や群衆の前で話をされていたところの続きですが、少し今までと流れが変わります。
誰かが突如、イエス様に「母上(マリア)と御兄弟(ヤコブなど)たちが、あなたと話したいと外に立っておられます」と叫びます。
そこでイエス様は驚くべき問いを皆に投げかけられます。
「わたしの母とはだれか。わたしの兄弟とはだれか。」
そして少し群衆に考えさせたあと、明確にその解答を述べられます。
なんと弟子たちを指さして「ここに私の母、わたしの兄弟がいる」とおっしゃいました。
その理由はこうです。
「私の天の父の御心を行う人が、私の兄弟、姉妹、また母である。」
人間的な思いから聞くと、イエス様のこの回答はなんと冷たいものかと思われます。
特に母であるマリアはこのことを実際に聞いていたら、相当のショックと悲しみを受けていたかもしれない、と思います。
親子の絆より強いとイエス様が言われた、天の父との関係。イエス様との関係。同じ信仰を持つ兄弟姉妹との関係。
この関係があるために、通常家族は親や子供がイエス様との関係・信仰を持つことに猛烈に反対してしまうのです。その人が別の家族になってしまった、取り去られた感覚に襲われるからです。家族伝道が非常に難しい、と言われる理由もまさしくここにあると思います。
でもここでイエス様はこれら家族を苦しめるためにこの話をされたのではないことは明らかです。
イエス様はやはり霊的なことをおっしゃっているのだと思います。
人間は誰でも元を正せば天の父の家族なのです。天の父は今この地上では実際には目には見えないのですが。私たちは全員、神によって創造された子供たちなのです。なのでまずはその父の御心に従いなさい、その信仰を持ちなさい、ということが一番の強調点かと思います。その前提がある上で、もちろん血肉の家族は離れることなく親密な関係を築くことができます。結婚制度・家庭制度も神様がエデンで私たちの幸せのために授けてくださった制度なのですから。
今日学んだ箇所は、くれぐれも誤解のないようにこれからも人々に伝えていけたら素晴らしいことだなと今日の箇所から教えられました。もちろん、私の家族にもです。イエス様、うまく伝えられるようにあなたの知恵をこれからも与えてください。