イエス様は山上の説教を終えられた後、弟子ペトロの家に行かれました。ゆっくりされるのも束の間、ペテロのしゅうとめが熱を出して寝込んでいたので、イエス様はその手に触れることによって、すぐ癒されました。しゅうとめはさっと起き上がって、イエス様をもてなせるほど元気に回復したのです。さらに、夕方になると人々はイエスがペテロの家でお休みになっていることを知り、大勢の悪霊にとりつかれた憐れな者たちをそこに連れてきたのです。
この悪霊とは、サタンと言われており、堕落した天使たちのことです。聖書では、世のはじめに天で神様の律法（十戒）をめぐっての争いが起こり、神様の側につかず、悪天使のリーダーであるルシファーの側についた天使が全体の三分の一いました。この三分の一が天からこの地球に落とされたと記述されています。ですので、いまでもサタンの働きはこの地上で活発に行われているわけです。サタンは神様の荷姿に作られた私たち人間が憎いため、それを巧妙な手口で誘惑し、罪や病気に陥れ、不幸にして、神様を信じさせないように必死で働いています。
しかし、彼らはイエス様のことを良く知っています。天の神様のことを良く知っています。聖書に関しても私たちよりずっと詳しいのです。もともと天で天の父とイエス様と共にいたためです。悪霊はイエスの権威を認めているので「出ていけ」というイエスのご命令に従わざるを得ません。そして、病人は皆癒されました。
このようにサタンでさえも、主の支配から逃れることはできません。ではなぜ神様はサタンをすぐ地上から一掃しなかったのか、今もまだ彼らをこの地上にのさばらせていることをお許しになっているのか？本当に疑問になる点ですが、この理由についてはまた別のデボーションで考えてみたいと思います。
イエス様、あなたの権威は悪天使をも従わせます。どうぞ、この地上において悪霊の力で苦しんでいる方がイエス様のもとに1人でも多く連れていかれますように。そしてイエス様の御言葉によって、悪霊の力からの解放がなされますように。今日の御言葉のように、私達がその運びのお手伝いが出来るように今日もお遣わしください。あなたの御心がなりますように。
