今日は大変有名な百人隊長の信仰についてのお話です。この百人隊長はローマの隊長で、もちろんローマへの権威に従っていましたが、心ではまことのイスラエスの神、主に従いたいと思っていた人です。当時ユダヤ社会はローマが支配していましたが、この隊長はユダヤ人のための会堂を建てたりしてユダヤ人からも大変人望があった人のようです。
この隊長の僕が中風という重い病気にかかったので、部下思いの愛の心から、イエス様に奇跡を起こしてもらいたいと考えたのです。彼はイエス様にその事を懇願しましたが、「自分の家に来て患者に触れてください」といったのではなく、「ただあなたの言葉で治ると言ってください」とイエス様に言ったのです。なぜなら彼は「全ての権威者であり神であるイエスが命令したことは必ずその権威によりその通りになる」と信じる信仰を持っていたからなのです。
この言葉を聞いてイエス様は「これほどの信仰はイスラエルの中でも見たことがない」と異邦人である隊長の信仰をお褒めになりました。もちろんイエス様はその思い、言葉で僕の病気を癒されました。また人々は奇跡を見ました。同時に、御国の子らと言われたイスラエル人であっても誠の信仰を持たず、天の国に入れない者もいることをイエス様から示唆されたのでした。
この話から、その権威により、神の御心や命令は必ず成就することを改めて思います。なのに、日常生活ではそのことすら意識せず、時にはそのことを信じていない自分がいます。改めて自分の信仰を見直したいです。イエス様はそのお言葉で、その御心でこの宇宙の全てを創り、人間を創り、命を生み出した最も権威あるお方です。嵐を止め、水上を歩き、山を動かせるお方です。これらは本当に今の人間には想像もできないことですが、信じる者にはその奥義が死後、永遠の命を与えられた後に明らかにされるようになります。最近聞いた牧師さんの説教によると、天の国は3次元の世界ではないことは確かなようです。また、その人が思ったことが全て実現する世界だそうです。ですから、清い心を持っていなければ危険なので御国には入ることができないのです。納得です。
今日も与えられた偉大な真理を胸に、主とともに歩んでいきたいと思います。