Latter Rain-日記

My Daily Devotion ~神様をもっと知り、神様との関係を日々深める~

敵を愛しなさい  [マタイ: 5:43-48]

今日のみ言葉の箇所はまさしくキリスト者アイデンティティーをあらわしていると思います。敵を愛する?敵のために祈る?自分の命を狙っている相手を赦す?そんなことが出来る、というより、そのような教えがあって本当によいのでしょうか?とずっと思っていました。

日本の平和学習では戦争の恐ろしさ、人間の残酷さを強調することで二度と人類でこのような罪を繰り返してはならない、と教えます。しかし、神様はその一歩先を行きなさい、と言っているのです。自分に危害を加えた相手の魂のために祈りなさい、と。本当にそんなことが出来るのでしょうか…?まったく想像できません。すぐ近くまで自分の命を狙おうと待ち構えている相手にその時祈れるか、愛せるか?あまりにもの恐ろしさで全てがパニックになりどんな心情になるのかも想像もできません。

しかし、このような事を考えていくと、やはりイエス様の十字架の受難にたどりつくのです。イエス様は最後まで敵を愛しぬかれました。民衆からつばを吐きかけられ、罵声を浴びせられている時に「彼らをお赦しください、何をしているのかわからないのです」と心からの憐れみの祈りを捧げられました。

この姿こそが、天の父が「完全な者」とおっしゃっている品性なのです。絶望の谷にいる時に、一番壊れやすい脆弱な状態にいる時に、ただ神の霊の力を受ければ、相手のことを思って、相手に対する愛の祈りが出来る…。これは本当に、奇跡なのだと思います。自分では100%できないことです。だからキリスト者はただ神様の力に頼って、「敵を愛する(私が思うに最も難しい試練のテストの1つ)」が出来るよう、たとえどんな状況にあっても“信仰によって”祈り求めるのです。

私たちが信仰によってこういった事が少しずつ出来るようになってくると、その勝利の経験に応じて天の父なる神様のご品性をより理解できるようになり、もっと神様を愛せるようになるのだと思います。そうなりたいと願います。