イエス様はガリラヤ湖のほとりを歩いているとき、湖で網を打っている真っ最中のペトロとアンデレの2人の漁師の兄弟に「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われました。
驚くべきことに2人は「すぐに」その場で網を捨ててイエス様に従ったのです。彼らの心にどういう変化が起こったのでしょうか。彼らは天の国、すなわちメシアであるイエス様がこの地上に近づかれたことを知ったのだと思います。「悔い改めよ、罪を振り捨てて私の愛と義の中で生きよ」というイエス様の権威ある伝道の声を聞いたのだと思います。彼らの魂の扉を、イエス様がダイレクトに叩いてくださったのです。神様に捕えられた魂は、その招きに「すぐに」応じました。ヤコブとヨハネ兄弟も同じように網と父親を残してイエス様に従いました。
彼らは漁師というプロフェッショナルな職についていたものの、その生活は貧しいものでした。世の富や成功という“肉の欲”を当時の律法学者や金持ちほど強く持っていなかったので、イエス様の声がよりよく響き、「すぐに」応じることができたのかもしれません。
このように神さまに捕えられた魂は「この世のすべてのものをも捨てて従いたい」という計り知れない大きな衝動を起こさせることが分かります。人間は神と遮断されている状態で生まれてきて、そのため人間の魂は「神様につながりたい、つながりたい」と苦しみながら泣き叫んでいるのだと思います。そのことを人はイエス様にお会いしてはじめて気付くのです。この世のすべてを失っても得たい神様とのつながり、関係です。改めて、6年前にイエス様が私の魂に強く働きかけてくださったので、今イエス様を信じる信仰を持てている奇跡を、感謝せずにはいられません。
イエス様はペテロに「人間をとる漁師にしよう」ともおっしゃいました。実際、ペテロはペンテコステのあと、ユダヤ人伝道のリーダーとして携わり最後に殉教をとげました。同様に、イエス様につながり救われた一人一人も人間をとる漁師（伝道のはたらき）になるよう神に召されていると信じます。神様との衝撃的な出会いを感動のうちに振り返るとともに、これからもずっとイエス様に従っていきたいと強く思いました。
