主はまたヨセフの夢に現れて、「ヘロデ王に殺されるかもしれないから急いでエジプトに逃げなさい」と告げました。全天がメシアの誕生とメシアの命を守るために確実に働いていることがこの事から伺い知れます。
そしてモーセが紅海を渡ったように、神の民はいつでもエジプト(=神の民を迫害する存在)から逃れさせてくださる約束も型として書かれています。
ヘロデは占星術の学者たちがベツレヘムでの出来事を報告に来なかったため怒り狂い、何とベツレヘムとその周辺にいた二歳以下の男の子を一人残らず殺させたのです。何と恐ろしいことでしょう!
サタンの霊に取りつかれた人間は、激しい怒りの激情(=Passion)をもって自分の保身や計画遂行のために人の命を命とも思わない心が与えられるのです。これが人類の罪の元凶です。この激情を抑えられるのはただ、イエス様しかおられません。イエス様の霊を受ける以外ないのです。自分では抑えることなどできないのです。改めて、私自身も含め人間の弱さや惨めさを思わずにはいられません。
子供を殺害された母親たちの心情はエレミヤ31:15の引用であり、当時敵国であるバビロンにイスラエルの息子たちが捕囚として強制連行された時の預言の箇所です。悪の力は神の民とその家族をも非情な苦しみに遭わせます。しかし、このエレミヤの預言からは、最後には希望が与えられることが書かれています。このように、神の民はいつも確実に神様の手の中にあるのです。
そしてまたまた主はヨセフの夢に現われ、ヘロデ王が死んだのでイスラエルに戻り、ナザレに行きなさいとの具体的な指示があったのです。神様からの指示は間違いがなく一番安全です。改めて神様からの言葉である御言葉に今日も聞き、固く立っていきたいと思います。